あの予告編の舞台裏。千葉ジェッツふなばしハーフタイムショー、鎌ケ谷巧業Presents AIR TRICK DREAM

2019年10月27日に行われた、千葉ジェッツふなばしハーフタイムショー、鎌ケ谷巧業Presents AIR TRICK DREAMの数日前。

千葉ジェッツふなばしの公式YouTubeでこの予告動画が公開された。

今回の千葉ジェッツふなばしハーフタイムショーの為に、鎌ケ谷巧業Presents AIR TRICK CIRCUS(10月26日)とAIR TRICK DREAM(10月27日)の2つのプログラムを用意して臨んだAIR TRICK SHOW。この動画はAIR TRICK DREAM告知の為に特別に制作されたものだ。

(特別な許可を経て工場内での撮影を敢行した)

このインパクトのある映像は、ロケ用のセットではなく実際の工場で撮影された。そこまではよくある話かもしれない。


だが、この冒頭に出てくる職人達は、役者でもAIR TRICK SHOWのメンバーでもない。鎌ケ谷巧業で働いているプロの職人なのだ。

クレーンに吊られた鉄の塊がライダー達の目の前を移動していく。この通り、職人の仕事場の中、鉄鋼を制作する工場の中の一部で撮影された。

9月某日の良く晴れた日のこと。「工場で飛ぶんですよ。」と言われて向かったのは、あちこちに梨の直売所の幟が立つ千葉県船橋市。某キャラクターが示す通り、この辺りは梨の名産地なのだなぁと思いながら、案内されたのは工業地帯の一角、千葉ジェッツふなばしのスポンサーである鎌ケ谷巧業の工場だった。

本当に工場である。


しかも仕事中である。良い顔をした職人達が、一生懸命働いている。

そこに何故かショーで使うランプがある。

思わず「お邪魔しております。」と口から出てしまう。この日の為に、わざわざ場所を開けて頂いたそうなのだ。

ショーでは使わないクウォーターランプまである。少しどころではない。工場の4分の1程をお借りしている。正直、仕事の邪魔だと思う。


私は親族の男方が全て建築にかかわる職人で、職人は気性が荒いものだという一昔前の定説のど真ん中で育っているせいか、正直冷や冷やしながら眺めていたのだが、鎌ケ谷巧業の職人たちはこちらを多少気にしつつも、黙々と作業を進めている。


周囲の喧騒を物ともせず自分の作業に集中しているその姿は、明らかに私のよく知る職人のものだ。なのに、何故だろう。何だか雰囲気が温かい。

試し飛びをするBMXライダーの西昴世(にし たかせ)。

それに背を向けて黙々と作業する職人。


通常の撮影現場にはない緊張感があり、また温かさもある。こんな撮影現場があるだろうか。

日頃ショーでコメントを求められることはあっても、セリフなど口にしたことのないライダーの永井秀夫(ながい ひでお・中央)は緊張の面持ち。永井がこの動画の主役、AIR TRICK DREAMでショーデビューを果たした小澤楓(おざわ かえで)に話しかけるシーンは、何度も撮り直しされた。

「楓なら飛べるから、一緒に飛ぼう」

リテイクに天を仰ぐ永井。やれやれと言った表情の西。そして慣れない場所で沢山の大人達に囲まれ、長旅の疲れもあってか顔がこわばっている楓。

入念なチェックをするライダーの西。


トップライダーであると同時に、ランプビルダー(ジャンプ台、着地台の製作者)でもある西は、鎌ケ谷巧業の職人の仕事に興味津々。


迫力ある動画の一部はドローンを使用して撮影された。

ドローンで撮影された動画をチェックするライダーと撮影メンバー。


こちらが撮影した映像のカット。


工場が稼働しているので全員ヘルメット着用だ。このまま作業服を着たら、どちらが鎌ヶ谷工業の職人か分からないだろう。彼らもまた「映像を作る」職人達だ。

その後ろでは火花を上げて鉄が切断されている。

撮影の様子を見学に訪れた鎌ケ谷巧業今井社長と記念撮影。


「凄いね!」「今の撮影技術は進歩しているんだね!」と興奮して語っておられたが、何より凄いのはこの場所での撮影許可を出した今井社長をはじめ、工場責任者である宇都部長、そしてここで飛ぶことを受け入れてくれた鎌ケ谷巧業の職人達だと思う。


ライダーや楓の家族に気さくに話しかける今井社長に、楓も思わず自然と笑顔になる。

撮影メンバーの無駄のない仕事ぶり、己の仕事に集中しつつも優しく見守ってくれている鎌ケ谷巧業の職人達に安心したのだろうか。楓は徐々に自然な表情を見せてくれるようになった。


そして、彼が飛ぶシーンの撮影となった。

皆に見守られる中、大人顔負けの大きいジャンプを決めて見せた楓。

負けじと永井も大きいジャンプを決めて見せる。彼らもまた職人なのだ。



この撮影から約一か月後。楓は千葉ジェッツふなばしのハーフタイムショー、鎌ケ谷巧業Presents AIR TRICK DREAMで「AIR TRICK SHOWに出演したい」という彼の夢を叶えて見せた。

鎌ケ谷巧業の職人たちが温かく見守ってくれる中で制作された映像はいくつかのバージョンが作成され、AIR TRICK DREAMの前日から船橋アリーナで流された。2日続けて観戦する千葉ジェッツブースターたちが「明日はあの小さい子が飛ぶ」と心待ちにしてくれ、楓は最高の拍手と歓声に迎えられた。


最高のデビューを飾った楓が次にAIR TRICK SHOWで飛ぶ日は、そう遠くはないだろう。



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